幸福の源を知り孝養心をもとう

私たちは幸せを求めて生きている。大聖人は立正安国論に次のように仰せになった。「人々が正しい教えを破って捨ててしまうならば、家には親孝行をする子供もいなくなり、六親が相争うようになる。天神等の諸天善神が、これらの人々を助けることもしなくなり、人々は病魔に苦しむ。そして後生は、地獄・餓鬼・畜生に堕ちてゆく」(御書 249頁趣意)と。 仏さまの正しい教えに背いたことによる不幸の一例である。この中の「六親」とは父・母・兄・弟・妻・子の六種の人々である。この肉親が互いに相争うことこそが一番の不幸であり、また不幸の根源であると仏さまは教えられたのである。

家庭不和があるとすれば、それは正しい信心の教えに十分に従っていない家族である。大聖人の仰せの意は、広くは国家が家族である。したがって大聖人は「早く天下の静謐(せいひつ)を思はゞ須く国中の謗法を断つべし」(御書 247頁)と断言されたのである。

六親の平和の秘訣は、正しい仏法の受持による孝養心にある。仏法を説いて謗法を除かしめ、人を発心させることは、家族のため、国家・世界の平和のために、最も尊い行であることを肝に銘じよう。

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