妙法の船に乗って大海を渡ろう

ことわざに、思いがけず好都合なことが起こることを「渡りに船」とありますが、この言葉の出典は、法華経の「薬王品」になります。本来の意味は、仏様が妙法の広大な功徳を「船」をもって譬えられたものです。経文では次のようにあります。「子の母を得たるがごとく、渡りに船を得たるがごとく、病に医( くすし) を得たるがごとく、暗( やみ) に燈火を得たるがごとし」( 法華経535 頁 趣意) とある通りです。

大聖人は椎地殿へのご消息にて、妙法を受持する人生は、渡りに船を得るように、諸難を乗り越え、真実の幸福に必ず導かれると約束されました。( 御書1555 頁 趣意) そして、この船に乗ることのできる人は、日蓮の弟子檀那に限定されることを固く信じなさいと仰せです。

私たちは、乗船チケットを持つ弟子檀那として認められる身であるかを胸に手を当てて考える必要があります。勤行や唱題を怠らず、報恩のための折伏に邁進できているか。

この船は並の船ではありません。仏法の根幹を材木とし、醍醐味という釘が打たれ、仏様が舵をとられ四菩薩が漕いで進むのです。私たちは堅固な信仰を築き、諸難を恐れずに悠々たる人生の航海を進めよう。

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