世の中には「死ねば終りだ」という生死観がありますが、人の死は「終り」ではありません。
永遠の生命観に立つ法華経では、「生・老・病・死」(苦しみ)は生命の実相としてとらえており、人生の苦や楽もすべてその人の生命やその世界に直結した因果の起伏と説くのです。
仏教の真実を説く法華経思想では、人が妙法による福徳を積み、人生に福運を表す功徳を説きます。運や宿命は変えられず人生道を決するという考え方は間違いです。運は自身の生命それ自体に根ざしているため、自ら築き積み上げるものと知らなければなりません。これが母なる法華経から生まれる「福運」なのです。
人間苦悩の解放と歓喜の人生は、仏法信仰の実践により手に入れることができます。日蓮大聖人の仏法は救済と抜苦与楽のみならず、死中に活を求むごとく生きる力を与えてくださるのです。
仏教の多くの宗派はめざす道が異なります。無知なるゆえ、この中で人々は道に迷い、多くの人が不幸になっているのです。山の頂上は見えず、遭難の憂き目にあっていることを知らなければなりません。ともにこの信仰の歩みで人生を進むことを願うばかりです。
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